クッキー人気が障害者の賃金支える大津・がんばカンパニー

じゃんがら

2010年08月11日 23:27

クッキー人気が障害者の賃金支える 大津・がんばカンパニー

 障害者40人と雇用契約を結んでいる施設「がんばカンパニー」(大津市大将軍)の「がんばクッキー」が人気を呼んでいる。無添加、無農薬、低農薬の材料にこだわった素朴さが売りだ。「クッキーらしいクッキー」が障害者に最低賃金を保障し、生きる糧を生み出している。

 少し硬めで甘すぎず、かむほど小麦粉やバターの本来の味が口に広がる。栗東市の卵、北海道産の小麦粉とバターを材料。白糖を使わず、三温糖やてんさい糖で作る。アーモンドやココアなどは、有機栽培された材料を発展途上国から仕入れている。

 昨年の売り上げは1億6000万円。障害者40人と職員14人やパート・バイト6人が1日に300キロを出荷する。食の安全が注目されるようになり、2004年ごろから売り上げが伸びた。自然食品にこだわる全国の約100店に卸し、ネットでも販売している。

 レシピは季節に合わせ計100種類を誇る。今夏のお勧めはさっぱりしたブルーベリーヨーグルト味やオレンジ味。ブルーベリーは、栗東市の作業所「パレット・ミル」が無農薬で栽培したものだ。

 袋詰めをする三品真由子さん(25)は「パートの人に優しく教えてもらいながら仕事ができるのがうれしい」と笑顔。生地を丸くするのが得意な山本聡子さん(24)は「お金をためて家族と韓国旅行に行きたい」と話す。

 1996年に作り始めた当初は失敗の連続。1袋350円(現在370円)で販売するクッキーに1000円以上かかっていた。


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