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ビジネスチャンス自己開拓　障害ある社員が６割「かんでんエルハート」

　障害のある社員が全社員の約６割を占める関西電力の特例子会社「かんでんエルハート」（大阪市住之江区）がミニカーを共同開発し、同社のネットショップで人気商品になっている。玩具メーカーと連携し、関電の電気自動車を葉の模様１枚まで完全コピーしたオリジナル。扱う商品はクッキーやぬいぐるみなどにも広がっており、障害のある社員たちのアイデアがビジネスチャンスを広げている。

　同社は平成５年、「だれもが尊重される社会」を目指し、府と大阪市が各２４・５％、関西電力が５１％を出資して設立。７年の開業時の社員は障害のある２８人を含む４３人だったが、現在は視覚や聴覚、精神などの障害者も含め全社員１７１人中１０８人に増えている。

　同社では、障害のある人が意欲を持って働けるよう、電気事業の枠を超えてオリジナル商品の開発や貸し農園など多彩な職域の開拓に挑んでいる。ミニカーは１８年から開発を手掛け、ノベルティー用にと、関電仕様の高所作業車や緊急車の製造を玩具メーカーのトミカに依頼。今回の電気自動車とプラグインハイブリッド車で、関電のロゴ入りの４車種がそろった。


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