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求む、中古バイオリン　被災地の音楽療法士のため奔走

　「地震で愛用のバイオリンを無くしました。中古のバイオリンを探しています」。東日本大震災の被災地から、滋賀県大津市の演歌歌手呉竹英一さん（７０）の元に手紙が届いた。送り主は、知人の音楽療法士だった。音楽で被災者の心のケアをしてほしいと、呉竹さんは支援に動き始めた。

　この音楽療法士は福島県会津若松市の星明正さん（５５）。身体機能を回復したり、不安な気持ちを和らげたりする効果があるとされる音楽療法に取り組んでいる。福祉施設などで高齢者や障害者を対象にバイオリンやチェロで童謡やクラシックを演奏してきた。

　全国で活動している呉竹さんとは３年前、福島県で開いた音楽療法研究会で知り合った。その後も福島での研究会に講師として招き、交流を深めていた。

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